時短ママが営業トップで課長昇進。その背景にある真の多様性とは? ~営業で実績を上げたAさんの昇進から学ぶこと~

思いがけない再会と嬉しい報告

先日、ある企業を訪問した際のこと。


打ち合わせを終えて会議室を出ると、偶然にも昔一緒に仕事をしていた女性、Aさんとばったり会いました。

数年ぶりの再会でしたが、彼女はとても明るい笑顔で「私、この4月から課長になりました!」と、ちょっとフライング気味に(笑)、名刺を差し出してくれました(会ったのは3月末でした)。

実績に基づく昇進の意義

彼女がとても頑張っていたのは知っていたので、「そろそろかな」とは思っていたのですが、なかなか昇進のタイミングが来ない様子だったのも事実です。

だからこそ、この昇進の知らせは本当に嬉しく、心から「よかったね!」と声をかけました。

するとAさんは、自信に満ちた表情でこう言いました。

「私、この部門で1番売り上げているんです。だからこれは“実績に基づく評価”なんです。」

なんという力強さ。そして、なんという説得力。

実際、彼女はお子さんがいて、時短勤務をしながらも営業の第一線で実績を積み上げてきました。



一般的に女性管理職というと、どうしても総務や人事、経理などの管理部門に偏りがちです(正直、我々男性側の思い込みやバイアスも根強いと反省しています)。

またお子さん都合での時短勤務であれば、ちょっと負荷の少ない業務がよいのでは、と特に男性管理職は「余計な」(が適正な表現かわかりませんが…)気遣いをしているのかも、と思いました。

Aさんはその“よくある枠”にとらわれず、営業という厳しい現場で結果を出し、そして課長へと昇進したのです。

新しい風、そして未来への希望

聞くところによると、彼女の会社ではまだ女性管理職の数は少ないそうです。

だからこそ、彼女のような「実践の場で成果を出した女性管理職」は、これからのロールモデルとして大きな意味を持つのではないでしょうか。

そしてこの事例が、昇進や評価において“性別や働き方ではなく、実績が正当に評価される”という風土の広がりにつながればと強く感じました。

Aさんのような存在が増えていくことを、過去にマネジメント層を経験した者、そして一人の社会人として心から応援したいと思います。

がんばれ、Aさん!  あなたの姿が、次の誰かの勇気になると信じています。

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