ピッパの法則で動き出す!『時間最短化・成果最大化』から学んだ行動力の本質

先日、メンターUさんより、「ピッパしてる?」と聞かれました。
なんですかそれ? からこの本を読みました。

『時間最短化、成果最大化の法則 ── 1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』
木下勝寿 著

はじめに ― この本と出会った理由

『時間最短化・成果最大化』というタイトルに惹かれてこの本を手に取りました。

これまで仕事の効率化に関する本は数多く読んできましたが、本書は、「成果=スキル×思考アルゴリズム」というシンプルな公式にまとめてくれている点に、新鮮さを感じました。

この公式が意味するのは、スキルを磨くだけでは限界があるということです。
著者は、“スキルは努力すれば3倍程度には伸ばせるが、10倍以上は容易ではない。しかし、思考アルゴリズム――つまり「物事にどう取り組むか」の方法論――を入れ替えれば、150倍の成果も可能だ”と断言しています。

そして何より、本書はそのアルゴリズムをどう日常で活用するのかを、具体的な事例とともに説明してくれています。

この「すぐ試せる感」が、私の行動を変え始めています。

成果=スキル×志向アルゴリズム という発想

私が長年陥っていたのは、「スキルを上げることが全て」という考えでした。資格取得や研修受講、新しい知識の習得……。確かにスキルは上がります。しかし、仕事の成果は思ったほど跳ね上がりません。

それは、同じアルゴリズムの上にスキルを積み増しているだけだからだ、と分かりました。
一方、本書では、この公式を「掛け算」として捉えることを勧めています。

片方がゼロに近ければ、もう一方をどれだけ伸ばしても成果は限られます。
逆に、アルゴリズムを劇的に変えれば、スキルが現状のままでも成果は一気に跳ね上がります。

この視点は、私にとって目から鱗でした。

第一章で心をつかまれた「直ぐやる人」

私の「事前準備型」パターン

本書は、第1章「直ぐやる人」、第2章「必ず目標設定する人」、第3章「ノーミス人間になる」という構成です。

私はまず第1章に引き込まれ、そこから自分の仕事のやり方を見直し始めました。

正直に言えば、私は典型的な「事前準備型」です。
何かを始める前に、可能な限り情報を集め、理解し、分析し、計画を立てます。この方法は安心感を与えてくれますが、その一方で仕事への着手が遅れがちです。結果として、締切ぎりぎりになってしまうことも少なくありません。

後でじっくり考えないという選択

第1章の中で心に刺さったのは「後でじっくり考える」ではなく、「今すぐ動く」というアプローチでした。著者はこれを日常で実践し、作業時間の短縮を積み重ねているとのこと。

私も試しに、小さな業務で「まず手を付ける」を意識したところ、思った以上に早く終わるタスクが多かったです。
準備時間が短くても、進めながら考えることで十分対応できる場面が実は多かったようです。

ピッパの法則との出会い

この即行動の習慣を、著者は「ピッパの法則」と呼んでいます。
ピっと思いついたら、パっとやる――このシンプルな行動様式は、営業時代の経験から生まれたそうです。

著者が提案したアイデアを、できる経営者は次回の訪問までに必ず試していました。
アイデアを聞いて終わる人、少しだけ試す人、そして全てを試す人。

最も成果を上げていたのは、間違いなく最後のタイプだったということです。

チャレンジの回数が成果を生む

「10回チャレンジすれば1回は成功する」という言葉を聞いたことがあります。
しかし著者は、“成功者はこの10回を短期間に一気に試す”と指摘しています。

つまり、試行回数の密度が成果の差になるのだ、と。

私の場合、これまでは1回のチャレンジに時間をかけすぎ、1年間での試行回数が少なかったことに気づきました。

この習慣を変えることが、アルゴリズムの入れ替えに直結しているのです。

自分に合ったアルゴリズム入れ替えの実感

本書を読みながら、私は日々の仕事に小さな「即行動」を組み込んでいます。

例えばメールの返信、資料の下書き、会議のアジェンダ作成など、以前は「後でまとめて」と思っていたことを、思いついた瞬間に着手するようにしました。結果として、着手のハードルが下がり、全体の仕事の回転が速くなりました。

これはまさに、スキルを上げるのではなく、思考アルゴリズムを変えた効果だと実感しています。

まとめ ― 小さな即行動から150倍の成果へ

『時間最短化・成果最大化』は、効率化のテクニック集ではなく、成果を生み出す思考の根本を変える一冊です。

特に「成果=スキル×思考アルゴリズム」という公式は、これまでの自分の努力の方向性を再点検させてくれました。
スキルを磨く努力ももちろん大切ですが、それ以上に、物事の進め方=アルゴリズムを変えることの威力を知りました。

そして、その第一歩は「ピッパの法則」――ピっと思いついたら、パっとやる――から始まります。
小さな即行動の積み重ねが、やがて150倍の成果につながります。

その道を歩み始めたばかりですが、この感覚を忘れず、日々の仕事に生かしていきます。

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