【特定技能支援の現場から】城崎温泉が選ばれる理由 ――満足の裏側にいた外国人スタッフという存在
友人の満足体験から見えたもの
先日、友人のYHさんが兵庫県の城崎温泉を訪れ、「とても良かった」と話してくれました。
温泉街の雰囲気、外湯巡りの楽しさ、そして旅館での丁寧な対応。
どれも満足度が高かったようです。
ただ、その話の中で印象に残ったのは別の点でした。
「外国人のスタッフが多かったけど、すごく感じが良かった」という一言です。
今や観光地で外国人スタッフを見かけることは珍しくありません。
しかし、そこで感じるのは単なる人手不足の補完ではなく、むしろ“質の高いサービス”を支えている存在になっているという事実です。
城崎温泉が選ばれる理由
城崎温泉は、外国人観光客にも人気の高い観光地です。
その理由は、浴衣で街を歩きながら外湯を巡るという、日本らしい体験がコンパクトに楽しめる点にあります。
しかし、それだけではありません。
実際に訪れた人が満足するかどうかは、「人」の部分に大きく左右されます。
いくら景色や仕組みが整っていても、接客の質やコミュニケーションに不安があれば、満足度は下がってしまいます。
その意味で、城崎温泉は「体験」と「人」の両方が揃っている場所だと言えます。
支えているのは誰か
YHさんの話から見えてきたのは、観光地を実際に支えているのが誰なのかという現実です。
外国人スタッフは、単なる労働力ではありません。
むしろ、外国人観光客にとっては安心感を与える存在でもあります。
言葉が通じる、文化的な違いを理解してくれる。
それだけで、旅行のストレスは大きく減ります。
つまり、外国人が多い観光地において、外国人スタッフは「価値そのもの」になっているのです。
外国人がいることの本当の価値
ここで考えたいのは、外国人がいることの意味です。
これまでの日本では、「外国人にどう対応するか」という視点が中心でした。
しかし今は、「外国人と一緒にどう価値をつくるか」という段階に来ています。
城崎温泉は、その一つの形を示しています。
外国人スタッフがいることで、サービスの質が上がり、結果として観光地の魅力が高まっている。
これは単なる人手不足対策ではなく、戦略としての多文化共生です。
これからの地域に必要な視点
外国人が増える社会において、彼らを一時的な労働力として扱うのか、
それとも地域を支える人材として位置づけるのか。
その違いは、地域の未来を大きく左右します。
城崎温泉の事例は、外国人がいることで価値が高まることを教えてくれます。
そしてそれは、どの地域にも共通するテーマです。
これからの日本に求められるのは、「外国人に対応する社会」ではなく、
「外国人と共につくる社会」なのだと思います。

