部下は会社の主役である

2019年5月30日 Vol.020 (2019年8月19日加筆)

「部下は会社の主役である』と信じてマネージメントしていますか

「成長しない部下の原因は部下にある」と思いながらマネージメントしていません?

こんにちは、谷口彰です。

 

別に禅問答をするつもりはありませんが、部下の戦力化は組織、会社にとって大きな課題です。でも部下の成果がなかなか上がらない、という原因は部下自身にある、と思っていませんか?


成果の上がらない部下とは対照的な、偉くなる・昇格が早い人はもちろん性格・キャラが良くて人当たりが良い、という特徴は持っていますが、でも彼らだけで昇格しているわけではありません。

 


物語の世界で、最後には主役が成功してハッピーエンドとなりますが、なぜ主役が成功することができるのでしょうか? それは読者のあなたが望んだ姿になれたから? 


いいえ! それは主役が本当に望む姿を明確にし、それに向かって邁進し、いくつかの困難を周囲のサポートをもらいながら克服し、最後に望む姿が実現し・・・となります。


これは物語の世界だから・・とさらっと流さずに(これからが本題ですから!)現実として皆さんの組織内で起きるとしたら、組織・会社はどんなに楽しくて、ワイワイしながら、活力のある場になっていくでしょうか?



例えですが、ハンバーグが好きな子供は、ハンバーグをバクバクたべます。それはハンバーグを食べたいからです。


ハンバーグが嫌いな子供は、ハンバーグを食べるのが遅く(又は食べれずに)いつまでも食器が片付かない、という事情はあります。

ですから、成長しない部下の原因は部下にある! のではなく、得意・不得意を把握して、よいマッチングをしてもらえた部下は、ますます仕事に磨きがかかります。

 


つまり今日から部下を組織の主役としてみることです。別に大きな表彰台を作って金メダルを授与する必要はありません。組織における主役として扱うだけです。


部下は主役ですから、何が望みなのか? 早く管理職になりたいのか? 大きなプロジェクトを担当したいのか? 海外で働いてみたいのか? 詳細はコンサルとして転職したいのか? 山のある地域で、週末はいつも山で過ごしたいのか?

 


などの主役の要望は人により色々ですが、それを明確に聞きます。そして、その夢にかなう仕事を見つけてマッチングさせます。ズバリの仕事がなくても、これをやると将来の夢に近づくことができる、と上司は明確に言い切ることが大事!


そして、夢を叶えるサポートをしつづけるのが、リーダー、経営者の役割です。


私の過去の経験では



Aさんは、5年後にコンサルとして独立したい、との夢がありました。そこでプロジェクトのマネージャー補佐をしてもらい、プロジェクト運営を学んでもらいました。多少の無理はいいましたが、本人は自分の夢を実現するための良い経験、と理解してもあり、成果が上がりました。Aさんは、7年後に転職しましたが、コンサルではありませんが、外資系の医療会社で物流の責任者として活躍しています。


Aさんは、海外と関連する業務をして海外現地法人に出張したい、との事。駐在ではなくて出張したい理由は? と聞くと、JALのグローバルクラブという上級ステータスを得たいとの事・・・


趣味なのか?仕事なのか?明らかに混同している!と思いましたが、結果として仕事をかんばってもらえれば、と思い海外出張の多い部門に異動させました。結果としてJALグローバルクラブの上級ステータスを取得することができました。もちろん仕事も順調で成果をあげていました。


何を言いたいのか? はおわかりでしょうか? 主役が本当にエネルギーを出し切るツボを探し、そこを押してあげれば主役は(ほぼ)必ず成果を得て、ハッピーエンドになる、という事です。


リーダー・経営者の皆さん、主役である部下の本当の夢・やりたいことは何でしょうか?という事を十分に理解していますか?


もしされていないのであれば、組織レベルの大きな話をする前に、個々と向き合い、会社で今・何をしたいのか? 何を達成したいのか? をゆっくりと聞いてあげてください。決して、仕事の目的が、JALの上級ステータスの取得であっても! まずは聞いてマッチングできる仕事があるか? を真剣に探しましょう。


上司の熱意は、必ず部下に伝わります!

 


今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。
素晴らしい一日でありますように!

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