『移動する人はうまくいく』―環境を変えることで行動が変わる理由
今、日々の仕事は、元息子部屋(すでに独立した息子の部屋に机を持ち込んでいます)でWeb中心です。
そのことを私のメンターに話したら、「『移動する人はうまくいく』という本は今後の行動変容に参考になるかも?」と勧められました。
「Webがあればどこでも仕事はできる:場所をえらばない」と思いつつ、ほぼ元息子部屋に籠っている状況なので、外に出てWeb対応するかな~と気楽にこの本を手に取ってみました。
はじめに
目次

新版・移動力 移動する人はうまくいく
長倉顕太 著
「移動する人はうまくいく」という言葉には、どんな意味が込められているのでしょうか?
本書では、移動によって得られる成長や変化について深く掘り下げています。移動することによって、物理的な場所が変わり、その結果として感情や行動が変わるという考え方は、私たちが実生活で実践すべき貴重なヒントです。
移動することによって得られるメリットや、その実践方法について見ていきます。
移動と環境の変化がもたらす影響
意思の力だけでは、なかなか行動は変わりません。私たちは、どんなに意志が強くても、慣れ親しんだ環境にいると無意識のうちにその環境に合わせた行動を取ってしまいます。実際、環境を変えることで、感情が変わり、それが行動に直結するのです。
新しい場所に行くことで、私たちはその環境に適応するために、感情や意識が変わり、その結果として行動が変わっていきます。
環境が変わることによる感情と行動の変化
新しい場所や環境に移動すると、最初は不安定感を感じます。この不安定感が実は重要で、私たちが新しい環境に適応するために緊張し、普段よりも細かなことに気を配るようになります。
この緊張が、五感を研ぎ澄まさせ、普段は気づかないような細かな変化や情報を敏感に感じ取れるようにします。普段気づかないことに気づくことで、自分の視野が広がり、新たな学びや成長が生まれるのです。
以前、出張等で初めての国に行く際は、緊張し、注意深く周囲を観察していました。思い出せば当時はいろいろなことを見て聞いて、学びが多かった時間でした。
同じ場所で同じメンバーと働くことのデメリット
同じ場所で、同じメンバーと働くことには限界があります。特に、昭和的な組織で働いていると、同調圧力や忖度が存在するので、真の実力を発揮する場が少なくなります。
固定された環境では、無意識に他人の期待に応えようとし、自分自身の成長が停滞することがあります。新しい場所に移動することで、そのような制約から解放され、自由に自分を表現し、能力を発揮できる場を作ることができます。
移動時間を無駄にしない! 有効活用の方法
移動することを考えると、移動の時間は無駄だと思われがちですが、実際には非常に有効に活用することができます。
移動中に本を読んだり、処理が必要な仕事をしたりすることで、その時間を自分の成長のために使うことができます。最近では、主要な駅近にはレンタルスペースがあり、外出先でWeb会議を開催したり、仕事に対応したりする環境が整っています。 このように、移動すること自体が、時間を有効活用するための一つの手段となるのです。
初体験を増やすことで新しい何かを作る
初めての経験を続けることが、新しい何かを生み出すきっかけになります。過去の延長線上ではなく、新しい環境を作ることで、これまでにない発見や学びを得ることができるのです。新しい経験を積むことで、自分の成長が促進され、今後の人生における大きな変化に繋がります。
著者の推奨する年6回の海外旅行と国内旅行
著者は年6回の海外旅行と年6回の国内旅行を推奨しています。これにより、新しい文化や考え方に触れ、視野を広げることができます。
旅行を通じて得られる経験や知識は、日々の仕事や生活に大きな影響を与えるため、積極的に取り入れるべきです。
私の第一歩としての「移動する人」の実践方法
とは言え、年12回の国内・海外旅行を即始めることが困難な私(何にこだわっているの?と自問自答してますが・・)にとっての第一歩は、「リアルでの会議を増やすこと」「外出したら即帰宅せずに、寄り道をして知らない場所を歩くこと」です。
また、勉強で気になったことがあれば、その発言者に時間をもらい、追加説明をもらうことで、学びを深めています。これらの小さな変化が、私にとって大きな成長に繋がると感じています。
まとめ
移動することで、私たちは新しい環境に適応し、自己成長を促進することができます。
移動時間や新しい場所での経験を有効に活用し、自分の行動を変えるきっかけを作ることが、今後の成功に繋がると感じています。
移動し続けることは、人生を豊かにするための鍵であり、どんな状況でも自分を成長させる力を持っているのです。