インド前首相逝去の報に想う
インド前首相のマンモハン・シン氏逝去(92歳)
https://www.asksiddhi.in/blog/display/27
2024年12月27日のニュースで知りました。
12月26日に入院先のニューデリーの病院で逝去されました。
マンモハン・シン氏は、私にとってとても思い出深い方です。
私が自動車会社でインド駐在となった2007年にインドの首相をされていました。
当時は、ソニア・ガンジー率いる国民議会派の政権でした。
その政権は、当時の私にとっては、驚きの「多様化」政権でした。
1 総裁のソニア・ガンディーはイタリア出身の為、首相とならず
ソニアは、ガンジー家のラジーヴとイギリス・ケンブリッジ大学留学中に知り合い、1968年に結婚しました。2人の間には1970年に長男ラーフル、1972年に長女プリヤンカが生まれています。ラジーヴの母のインディラ・ガンディーは当時インドの首相でしたが、結婚してしばらくの間はラジーヴもソニアも政治に関わることはありませんでした。しかしラジーヴは弟のサンジャイ・ガンディーが1980年に飛行機事故で死亡すると政界に入り、さらに1984年に母のインディラが暗殺(英語版)されると、その後を引き継いで首相に就任することになりました。そしてソニアはインドのファーストレディとなったのです。
1991年にラジーヴが暗殺(英語版)されると、国民会議はナラシンハ・ラーオの下で同年の総選挙に勝利しましたが、次の1996年総選挙では敗北します。党勢を取り戻そうとする動きの中でソニアに期待がかかると、ソニアは1997年に国民会議に入党し、翌1998年3月14日には総裁に選出されました。
ネットでは「イタリア人がインド首相になることに躊躇があった」とか「首相を任命して、政権を操ることを目指した」などの情報はあります。
2 インディラ・ガンディー(ソニア・ガンディーの義母)を暗殺したシク教徒のマンモハン・シンを首相に任命した
3 大統領はプラティバ・パティル(Pratibha Patil)という初の女性大統領だった
インドの大統領は、実質的な行政権は首相と内閣に委ねられており、大統領は儀式的・象徴的な役割を果たす、とは言え、ニュースでは度々登場するので、有名人です!
インドで生活をはじめ、その政治関連のニュースを見ると、シク教首相に女性大統領、そしてイタリア人総裁という組み合わせ…「多様性」だ! と強い印象を持ちました。
その時の首相であるマンモハン・シン氏の逝去を知り、2007年を思い出しました。