心理学 返報性の原理で「ありがとう循環社会を作る」
先日、流通業に勤務されているKさんとお話する機会がありました。
Kさんは朝のミーティングで、「24時間以内にあった、ありがたかったこと」のシェアーをされています。
その目的は、
・日々の感謝を忘れない
・感謝を言葉にする
・当たり前に感謝する
とのこと。
目次
ありがたかったこと
Kさん曰く、最初のミーティングでは、身近な有難かったことが見つからずに、メンバーは苦労をしたそうです。
メンバーから「ありがたかったこと」が見つかりません、から始まり、
この朝ミーティングの前15分は、「ありがたかったこと探し」をする時間としています、との連絡があったそうです。
最近はありがたかったことが普通に見つかるようになった・・(らしい)
ありがたかったことは見つからない?
お話を聞いて、そんなにありがたいことは見つからないのか? と思いました。
漢字では、ありがたい=有難い なので、めったにないこと、となります。しかし、日々意識をして、身の回りでありがたいことはなにか?を気にすれば多くの気づきがあります。
例えば、先ほど車で外出し、右折する際に車の往来があり、右折しにくい状況でしたが、一台の車が止まってくれ、右折ができました。
など、小さなことですが、ありがたかったことがありました。
このように、人生が変わるような大きなありがたかったことではなく、ごく日常での出来事で、見つけることができると、ありがたかったことがより身近となります。
ありがたかったことへの感謝を言葉にする
私自身は、ありがたかったことを身近で見つけること自体は出来るようになりましたが、よくよく自分を観察すると、見つけた(思い出した)ことを、言葉にして相手に返す・伝えることをしていないことに気づきました。
見つけるが、伝えていない。
そのことをKさんに伝えると・・・
一緒に「ありがとう循環型社会を一緒に作りましょう!」と言われました。
ありがとうを見つけ、それを相手に伝え、それを広げていき、ありがとうを社会に循環していこう、とのこと。
おもしろい! と感じました。
返報性の原理
日々、Kさんは、
返報性の原理(法則)とは、人から好意を受けたり、親切にしてもらった時に、人間が自然に「お返しをしたい」と思う心理のことです。
つまり、相手のことを思い、何かの行動を起こすと、相手も自然と同様の行為をしてもらえる、という原理です。
ですから、この原理からすると、日々相手に対して、ありがとうと感謝の気持ちを思い、それを言葉にして伝えると、(きっといつかは)相手から、ありがとうの言葉をもらえる、ということです。
返報性 4つのカテゴリー
この原理は主に4つのカテゴリーがあります。
・好意の返報性
・悪意の返報性
・譲歩の返報性
・自己開示の返報性
最初は好意なので、こちらが感謝を伝えれば、いづれ相手からも感謝の気持ちを伝えてもらえる(かも)です。
しかし、悪意の返報性は気を付けなければいけません。
ありがとうの代わりに、憎しみや悪意を相手に向ければ、相手からも憎しみや悪意がかえってくる可能性が大きい、とのことです。
意図的に相手に悪意を向けることは少ないでしょうが、ついカッとなり悪意の言葉を発することは・・私も過去に何度かありました。関係性が修復したケースもしないケースもあります。感情を抑えることは難しいですが、少なくとも言葉に悪意は持たないようにしたいです。
自己開示の返報性
人間関係を作り、信頼を深めるには、どれだけ相手を知るか?が重要となります。
また、人間は他人の秘密を知ることが(私を含めて)大好きでありながら、自分の秘密は出来るだけ隠し通したいと思います。
でも、変報性においては、お互い様であり、まずは自分が行った行為に対して相手が対応する、という原理なので・・
まずは自分から自己開示をしない限り、相手からの自己開示を期待しても無理が生じます。
また、あなたが開示できた範囲と同等しか相手は自己開示しません。ですから、すべてあなた次第です。本当に信頼関係を築きたい、と思うのであれば、100%(が可能であれば)自己開示することが、相手にとっては、それを受けて、自分の自己開示が始まります。
ありがとうの循環社会を目指して
自分が周囲のありがたいことに気づき、それを言葉にして伝え、それが返報性から戻ってくる、その繰り返しが続くと、Kさんが言った「ありがとう循環社会」ができるのだ!と思います。
簡単なことから始めたいです。まずは感謝を言葉にしましょう。
そして、私も皆さんに対して、このブログを読んでいただいたことに対して、【ありがとうございます】をお伝えします。
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