思い込みの枠を外し、幅広い人生を楽しむには!

2019年7月17日 Vol 041

思い込みの枠をはずして・・とよくメンタル系の雑誌やネットに書かれていますが、私は枠を外すことは簡単ではない、と思っています。

なぜなら? 「思い込みの枠」」がどこにあるか? 自体をさがすことが難しいからです。 枠はどこになるか?

組織でリーダー・経営者が「金太郎飴」であれば、組織の行動・思考形式が固定化して、息苦しい組織になってしまします。

今日のテーマは「思い込みの枠を外す」と同時に 枠を探す です。

多様化する人材対応野専門家 谷口彰です。

思い込みの枠 はどこにある、何でしょうか? という疑問です。
その「枠」は誰もが持っているもので、日々の生活とともに形成されていくものだと思います。

思い込みの枠は人によって異なる

枠は近くの人に影響されます。
まずは親・兄弟・近所の方々です。

例えば、私の親は「外でゴミを捨てるな。ゴミ箱に入れるか、なければポケットにいれて家で捨てなさい」と言われてきました。そうあるべきと信じて生きていました。

しかし、インドでは、ごみの処理をするのは、それを仕事とするカーストの方々がいるので、ごみを捨てることに全く躊躇ないです。
(カーストはインド憲法では廃止されていますが、私の個人的解釈では、社会では脈々とカーストは生きていると思います)

ですから、身なりのよい親子が、スタバのコーヒーをテイクアウトして歩道を歩いています。そして、とても自然にカップを歩道に捨てます。全く捨てることに躊躇ないです。

ですから、日中の歩道はゴミだらけです。が早朝に掃除係の方が一斉清掃をするので、朝一番の街はとてもきれいです。

ですから、倉庫も当初はゴミだらけでした。日本では3S(整理・整頓・清潔)が倉庫業務の基本ですから、ごみは落ちていませんが、インドはゴミだらけ。

注意すると、携帯電話で、清掃係りを呼んで掃除をさせます。私がゴミを拾い始めると、止められます。あなたはゴミを拾う人ではありません!

でも私は、日系倉庫であるので、指示は日本式で行う。ゴミは全員で拾って、3Sを日々きちんとすべし!と。

全員いやいやながら(インド文化ではありえないことなので)倉庫はきれいになりました。

ちょっとしたことですが、親の教え、文化が違うと思考は全く異なります。
これが「思い込みの枠」だと思います。

日本でも、仲間内でも、兄弟でも、親子でも、一緒にいると違和感を感じることがあります。それは一人ひとりの経験が異なるからです。

一緒にいる仲間が異なれば、当然のこととして、その仲間で行われている「常識」がありますね。野球部とラグビー部では挨拶の仕方が違ったり、同じラグビー部でも学校が違えばまた異なります。

思い込みの枠を外すにはどうすればよいのか?

ずばり、今の組織から離れてみることです。

インドに行って生活する(私の例ですが)という極端なことをしなくても・・
出口治明氏が提唱しているメッセージ
「メシ・風呂・寝る」から「人・本・旅」へ

つまりサラリーマンだと、所属する組織で人生の大半を過ごしますが、
それでは人生の幅は広がらない。同じ発想です。

そんなリーダー・経営者では、新しいアイデアを出せ、と言っても望ましい結果は出てきません。

・人と会い話をして刺激を受け
・本を読み、知らない世界があること、先人の知恵をもらい
・旅に出て、異文化に触れることで、世界は広いことを知り

を繰り返すころで、脳が刺激を受け、いろいろなアイデアが生まれ、それで何か新しいことに挑戦して・・

つまり、今所属している組織(親・兄弟・友人・会社など)から敢えて離れることをすることで(まずは、人・本・旅)で視野がひろがり、今までとな違う風景が見えます。

自由奔放に生きている人と話す

とはいえ、外からの刺激を受けて、今までの「思い込みの枠」に気づいても、実際にその枠を外してみよう、とはなかなか実行できないものです。

脳の機能として、新しいことに挑戦することを避ける傾向があるからです。

そんな時、敢えて「自由だな、奔放だな」と思える人と話してみることです。
会社には必ず一人はいます。

「あなたはいいね、いつも自由で(半分嫌味で)」
「はい、私の人生ですから好きにさえてもらっています」 的な人が。

私は大親友のH君が自由奔放です。私と全く性格が違います。
面白い!と思ったことは挑戦せずにはいられません。


趣味は多いです。ある人と話して、面白い!と思うと、週末はその人と面白いことを一緒にしています。そこからまた別の面白いことを見つけると・・と面白い事の連鎖です。

ですから友人も多く、おどろくべき社外の友人がいます。単なる名刺交換して知っている、という程度ではなく、一緒に趣味の時間を過ごした仲間としてです。

H君のマイブームは、今は千葉の港町近くで別荘を自分で建てています。
なぜ別荘建てているの? ここに住んだら気持ちいいと思わないか!(驚)

 

思い込みの克服にはどうすればよいか?

・自分一人では、思い込みの枠はわかりません
 自分のことはちゃんと見えないものです。
・親しい仲間とも同質の思い込みの枠を持っている可能性が大なので
 枠には気づかないでしょう
・出口さんが提唱しているように、今の世界とは異なる世界に敢えて
 飛び込むために、まずは 人・本・旅をお勧めします。

・人:社内なら自由奔放な人、社外ならタイプが異なる人
   (セミナー等で勇気をもって声をかけましょう)
・本:私は友人が呼んでいる本を借りて、いつもとは違うジャンルを読んだり、
   新聞の書評から、自分がかかわったことのない分野を読みます
・旅:まずは日帰りツアーなどは楽しいですが、そこで知り合った人から
   ツアーでない旅の面白さを教えてもらい、そこに行くもの刺激あり!
   私は、インド人スタッフから「ここは面白い」という場所に行きます。
   当たりはずれはありますが、異文化体験としては面白いです。

とはいえ、まずは枠を外して豊かな人生を送りたい、と思うことが大切ですね。

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