テレワークで高く評価される5つポイントとは?
こんにちは! 多様化する人材対応の専門家、谷口彰です。
新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)への対応で多くの企業が積極的にテレワークを開始してます。
テレワークを導入する際の大きな変化点として、今後の人事査定は今までとは全く異なった視点で対応せざるを得ない、と言われております。なぜなら・・・
社員本人が会社に出社していないので、勤務態度等は評価できず、より実績に重みが置かれます。
すでに、従業員からは、今年の評価はどうかわるのだろうか?
見えない部下をどう評価するのか? という心配の声が上がっています。
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職場に出勤しない在宅勤務が突然始まったが、
勤務評定は何を基準に評価されるのだろうか?
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今回のテーマは「テレワーク時代における人事評価」についてです。
数人の管理職の方から、今後の評価ポイントについてお話を機会がありました。
目次
テレワークとは?
テレワークの時代になりつつある、とよくメディアは言いますが、テレワークとはそもそもどのような勤務形態を示すのでしょうか?
主に4つあります。
① 在宅勤務:自宅で仕事をする。
② モバイルワーク:移動の合間(電車の中)、カフェ等でネット経由の仕事をする
(いわゆるノマドワーカー)。
③ サテライトオフィイス:勤務先ではない、サテライトオフィスなどで仕事をする。
④ 個人事業主などが、自宅などのオフィスで仕事をする。(SOHO)
サラリーマンとしては、①~③が対象となりますが、最近は、子育て・介護の理由から①の在宅勤務が増加しています。
なぜ昭和のマネジメントはテレワークを嫌うのか?
私の知人が勤める企業は、とても「昭和的マネジメント」をしていましたが、直行直帰は禁止。必ず1日1回、朝か夜は会社に顔を出すこと、という不文律があるそうです。(出張等は除くそうです)
直行直帰禁止の理由は、管理職が1日1回顔を顔を見ないと心配という事ですが、実は「直行直帰すると本当に1日8時間働いているのかわからない。一度出社して、勤務時間を確認しなければならない。」という性悪説に基づいたマネジメントが行われていました。
つまり「昭和マネジメント」は1日1回顔を見ることが仕事なので、このようなマネジメントをしている企業は終日顔を見ることができない在宅勤務及びサテライトオフィス勤務は推進することに消極的になってしまうのです。
昭和マネジメント式の評価基準とは?
昭和マネジメントの評価ポイントはこれ
- 事務所での滞在時間が長い部下は仕事を一生懸命行っている。
- 昼飯に同行してくれる、たまに飲みに行ってくれる部下は可愛い。
- ハキハキとした動作で機敏な部下は好ましい。
- 仕事の成果がよい
- 同僚、部下への面倒見がよい(仕事のアドバイス等をしている)
これらが「昭和マネジメント」の評価ポイントです。
つまり、残業をして、上司への気配りがあり、見た目の動作が機敏。
これが上司が日々気にしていることです。
働く環境が変わり、多くの管理職は「自分の目の前に部下が居ないで、どう評価できるんだ!」という強い疑念を持ってしまうそうです。
ですから、テレワークの時代に大きく切り替わる時期においてでも、昭和マネジメント系管理職の本当の気持ちとしてはテレワークに大反対!というのが実情のようです。
テレワークの時代で、上司は部下をどう評価するのか?
昭和マネジメントの拘りを考慮した5つのポイントはこれです。
成果主義となるので、「成果物の精度」に注力する
目の前に部下が居ないので、唯一の評価は「成果物の精度」になります。
但し、成果物は今まで通りに、上司の成果物イメージに合ったものが要求されるので、完成品をただ提出するだけでなく、企画のイメージ、途中の成果などで上司との成果物のイメージを合わせて作成することが重要です。
私の過去の経験では、仕事は早いが何度も修正が続き、結果的には期日ギリギリ、数日遅れとなる部下が居ました。
残念ながら高い評価は与えられなかったです。
逆に業務依頼するとすぐに「資料の完成イメージはこれでよいか?」「この方向性で間違えないか?」と質問する部下が居ました。結果的に常に時間内に高いレベル(私のイメージ通りの)成果物を作成する部下には常に高い評価を与えていました。
上司に日々「最低1通メール」を送る
テレワークですから、対面での機会がなくなります。今まで職場で目で見れるチームとして働いてきたのに、急に誰も居なくなると上司は寂しく感じるものです。
ですから、部下の皆さんは上司を気遣って1日1回はメールを送ると良いでしょう。
4.1 で書いた部下と上司が「成果物のイメージ合わせする」または「今日は○○をほぼ仕上げて、明日報告予定です」なども業務進捗の報告でも良いです。
上司は寂しがりやなので、ちょっとしたメールでも嬉しく感じます。
これは、職場における昼飯を一緒する、飲みに行くと同じ感覚です。
ビデオ会議には顔出しして、「存在」を示す
ビデオ会議で顔を出さずに参加する人が時折見かけられます。
部屋が汚い、頭ぼさぼさなどの理由のようです。しかし、在宅勤務とはいえ本来職場と同じ環境を維持すべきです。
自宅の部屋はきれいに片付け、身なりもきちんとしましょう。
「勤務する環境」は自宅でも職場でも同じ状態を保つ必要があります。
「昭和マネジメント」は性悪説が基本なので、ビデオ会議で顔を出さないことに対して、何かおかしい・・と考える
傾向があります。「職場と同じ環境」を保つことに心掛けてください。
メールと電話への即レスが重要
「昭和マネジメント」は身勝手で一般的にせっかちです。
ですから「メールして返事がない!電話しても返答がない!」となると、上司は「この部下はサボっているんだ!」とすぐ思い込んでしまいます。
例えトイレに行く際でも最低携帯は持っていく等のという気遣いは大切ですね。
昭和世代の私は(自分としては)電話に返答がなくてもその時は特に何も感じませんが、5分ほどして折り返しの電話が無いと「なぜだ!?」 と不安に思ってしまいます。
温厚な私ですが・・在宅でなぜ返事がないのだ!?と思います(苦笑)
同僚へのサポートを忘れない(信頼され、頼られる存在になる)
職場であれば、誰が何の仕事をしているのか?が見て分かるため、困っている同僚がいればサポートが出来ます。
しかし在宅勤務だと、「だれが今どんな仕事でこまっているか?」 の把握が難しいです。
在宅勤務だからといって、自分の仕事をしていればよい、という事ではないです。
定期的に、同僚と仕事の進捗状況を確認しましょう。困っていれば相互補助をすることを心掛けないと、誰かに業務負荷がかかり問題が発生する場合があります。
出来る部下は、上司だけを見るのではなく、同じく同僚への目配り・気配りも同様に行っています。自分の成果は自分だけで作れるものではありません。周囲のサポートがあって成り立つものです。ですからいつも同僚との相互補助を意識することは重要です。
最後に
テレワーク、特に在宅勤務が急速に普及しています。
今まではいかに「不要不急」の会議が多かったことに気づかされます。
それと同時に「不要不急」の情報交換という機会も少なくなってきてます。
情報交換は大切なので、Zoom等のTV会議を活用したコミュニケーションを取ることは継続する必要があると思います。
テレワークの時代は、報連相(報告・連絡・相談)から、雑相(雑談・報告)と言われるように、意図的な雑談をしながら、会話不足からくる情報過小の解消と、独りぼっち感を解消する雑談が推奨されています。
人間の習慣は急には変わりません。今回のCOVID-19に対する対応などで環境で変わらざるを得ない場合、いち早く変化への対応することが今後の仕事を楽しめることにつながります。
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