仕事に疲れた、と感じた時の対処法
こんにちは!
部下とのお悩み解決専門家、谷口彰です。
頑張っているけど、もう仕事に疲れちゃって・・という声を多く聞きます。
特に4月の昇給・昇格が自分の想いと違った場合は、「疲れた」と感じる人が多いようですね。
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ああ、こんなに仕事を頑張っているのに、疲労感しか残らない。
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今日のテーマは「仕事に疲れた」です。
仕事に疲れる大きな理由は “自分を上司、組織に合わせようとするから” です。
目次
仕事に疲れる2つの理由
別の言葉では「会社で仕事しているすべての時間」を所属する組織に合わせる努力(最適化)しているからです。
昭和の時代では「滅私奉公」と言いましたが、平成・令和では、「組織適合(そしきてきごう)」です。
組織適合とは、肝臓などの臓器移植において、移植される側(宿主)と移植片との間に起こる拒絶反応の有無のことです。
疲れている人とは、その拒否反応があるのにそれを無理に押さえている、全く問題ないように装っている、
一見組織適合したように見えるひとですね。
では、どんな組織適合(最適化)がおこなわれているでしょうか?
上司に合わせて疲れる
人間誰でも癖があります。気になり始めるとそれがきっかけでイライラが募ります。
一般的に「やらない方がよい事」や「やってはいけない事」等を上司が行っていると、それを見た瞬間にあなたの持っている「信条」や「価値観」に触れて“この上司は嫌だ!”と思う瞬間があるのではないでしょうか。
例えば、話すときに相手の顔を見ない(PCを見ながら部下への対応をする等)、会議中に「チェ」と舌打ちする、「急いで資料を作成してください!」と指示をしながら作成した資料をチェックしない・・などです。
そんな上司であっても “上司だから” と諦めて、その上司の態度に対して「我慢をしなければならないモード」が続くと、高いモチベーションを維持し続けれることが限界となり、『ああ、疲れてきた』とお疲れモードに突入します。
組織に合わせて疲れる
これは会社や上司の雰囲気によります。運動部的な「やるしかない」要素が強い場合、同好会的な「仲良くやろうよ」的な要素が強い場合、さらには何もしない「無風状態」な組織もあります。
人の性格は生まれ育った環境で決まります。特に12歳までの生活環境、親の教えなどが自分の性格や価値観形成に大きな影響を与えると言われています。
ですから “今の組織の雰囲気があなたの性格に合うか?” は分かりません。
ただせっかく入った会社だから・部署だからという理由だけで、その組織に自分を合わせることは「我慢しなければならないモード」に入ることになります。最後に出る言葉は「ああ、疲れてきた」となってしまいます。
どの雰囲気でもあなたと合わない場合があるでしょう。ではどうすればいいでしょうか?
仕事に疲れる人の性格は2つある
上司に合わせる・組織に合わせる人には、優しい人・気前の良い人が多く、その性格的特徴は2つあります。
嫌われたくない
人は誰でも上司との良好な関係性を保ち、組織の中でも認められて生きていきたい、と願っています。
これは当たり前の感情です。
しかし「私は誰からも嫌われたくない」と他人主体の生活をすると、だんだん自分が何をしているのか? 何をしたかったのか? が分からなくなり、誰かに言いなりの会社生活が続きます。
会社という組織で働く以上、上司・組織から認められ、存在感を感じながら日々過ごしたいものです。
その為に嫌な上司に合わせて、雰囲気の合わない組織にあなたは合わせ続けられますか?
私は組織に奉仕していると考えている
上司・組織に合わせ、仕事を頑張り、私はこの組織に奉仕していると考えている方は多いです。
逆に、あなたがそんな環境で働いていたら、「私は奉仕しています」と思わない限り、あなた自身がを慰める言葉はありません。
それこそ、昭和時代の「滅私奉公」と全く同じ状況です。
仕事に疲れた時の対象方法
自分を上司・組織にあわせることを止めて技を磨く
「疲れた」と思ったら組織と少し距離を置きましょう。
“距離を置く”とは、上司に反抗することでも、組織から離反することでもありません。
会社・組織の動きに流されながら、自分では 「意識的に今の状況から離れる」 と思う事です。
上司に対しては、口にはせずに
「大したことない上司だな」 「こんな出来の悪い上司で私が可哀想」
「早く他の部署に移りたいな」
と正直に思ってください(但し思うだけです(笑))
少しくらい上司に嫌われても、組織への奉仕レベルを下げても、会社としては大きな問題はありません。
でも安心してください。そんな理由で会社があなたをクビにすることはありませんから!
私が新入社員の頃に、ある上司との人間関係に悩んだ時期がありました。
それを気づいて下さった先輩に言われた一言は私のサラリーマン人生観を今でも作っています。
「上司はすぐ変わる。あなたの部署もすぐ変わる。だから次の上司・組織で、本当に凄い!と思われる技を磨くべき」という言葉です。
上司は3~5年で変わる。あなたも3~5年で部署が変わる。だから今の環境が一生続くわけではない。
上司・部署に自分が合わなかったら、少し我慢すれば、どちらかが変わるという内容でした。
そして、どの上司からも、どの部署からも「凄い」と言われるような技術を早く見つけるて、あなたは習得することが大事になります。
私が過去に、この人のスキルは凄いな~と思った例として
- エクセル関数をほぼ習得しており、依頼した内容を即対応してくれる。
- 議事録など要約が素晴らしく、簡潔・分かりやすい文章を作成できる。
- SNSなどに詳しく、情報共有化のインフラを整備することができる。
- マーケティング調査能力が高く、ユニークな視点とまとめ方のレベルが高い。
- 在庫分析と在庫理論・SCMの知識と実践でのレベルが高い。
そんなこと大したことないですよ・・という人がいますが、本当に専門的な知識を得ることは、それなりの時間が必要です。
そのため得意技を持つことは他者との差別化が出来ます。
実際に私が我慢したら、1年後に上司が別部門に異動となりました。
私はその間に当時の仕事に関する資料を何度も読み返し、自分用にマニュアルを作りました。そして(小さな部署ですが)ベテラン社員に負けないくらいの専門知識を得ることができました。
社外ネットワークに参加する
社外ネットワークって何? ですが、大きく2種類あります。
1つ目は自分で勉強会に参加することです。
例えば読書会に参加する、コーチングなどをセミナーで学ぶ、社会人大学院に通うなど、自分の学びスキル向上のために社外のネットワークに参加することです。
社外ですから上司がいませんし、もしその組織の雰囲気があなたの希望と合わなければ別組織に移ればよいので、自分にとっては居心地の良い世界となります。
社外ネットワークは、そのスキルに関心がある方の集まりです。目的が明確なので、とても居心地の良い場所になるでしょう。
更に学びの場なので、自分のスキル磨きの場ともなります。
2つ目は、趣味・地元のネットワークに参加することです。これは好きなことに没頭できるので、会社での嫌な事を忘れることができます。
私の知人は、釣りのサークルに入り週末は釣り三昧です。またお子さんのスポーツ少年団のお手伝いをする方も居ます。
会社とは全く違い世界で、人間関係の枠を広げることで、気分転換になりますね。
最終手段として会社を辞める
上司にも組織にもどうしても我慢できない場合、会社を辞めるという最終手段もあります。
ただ、その場合は、自分は再就職市場でどの程度の価値があるのか?を十分に分析する必要があります。
もし今の待遇よりも下がる可能性があるなら、まずは技を磨き、あなたの市場価値を高めたうえで転職活動を開始することをお勧めします。
最後に
人間の悩みの多くは、人間関係から生まれています。
良い人で居たい、役立っている人で居たい、頼りになる人で居たい、などの想いは誰にでもあります。
少しでも「疲れちゃった」という気持ちがあれば、その〇〇で居たいという態度を捨てましょう。
少し上司と組織に嫌われることはあるかもしれませんが、自分に正直となり、自身と向き合って、
さて、どの技を磨こうか?
と次の上司、組織対応を始めてください。早めの対応をお勧めしますね!
いつどこでも組織が必要としているのは、『志が高き、技を持っている社員』ですね!
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