起業のネタはまずはこれでした 

私がプチシニア起業をしよう(かな、程度ですが)と考えた時、 

 ・自分はどのレベル・規模のビジネスをやる?? 
 ・自分は何をテーマに起業できるのか ?

について不安を感じたことを思い出しました。 

それは定年5年ほど前。そろそろ準備しようかな・・と思ったときです。 

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起業テーマを絞る

規模を決める前に、「自分の起業テーマは何?」ですが、これはなかなか難しいテーマでした。 

なぜならば、今までサラリーマンをしていましたが、その仕事内容は「自分の得意分野」ではなく、上司から依頼された業務を「片づける・処理する・次につなげる」日々だったからです。 

ですからサラリーマン業務を振り返ってみても、「何が自分の得意分野なのか?」をパッと語ることが出来ませんでした。 

メンター(私の長年のコーチですが)にそのことを伝えたら、 「自分のことは自分が一番知らないから、周囲の人に聞いてみたら?」とのアドバイスをいただきました。 

早速、会社の周囲のメンバー(先輩、同僚、部下)に何気なく聞いてみました。 

「私の得意分野って何だと思う?」 
「急にどうしたんですか? なにかありましたか?」と多くの人に疑われましたが。 
「そろそろ定年だから、自分の得意分野について引継ぎ資料を作ろうと思ったんだけど、実際自分の得意分野ってなに? を考えた時に、明確な答えが出なかったので、皆に聞いてみようと思って…」 

などの会話があったのちに、 

① コーチング(コミュニケーション)分野 
② 研修・セミナーの講師(社内勉強会、階層別研修をしていたので) 
③ 在庫削減の専門家(この実務担当が長かったです) 

以上の三つが自分の強みであることをメンバーから教えてもらいました。 

それぞれを検討してテーマを決める

まず③ですが、あまりにも範囲が狭い気がします。世の中で「在庫削減の専門家です」と宣言しても、そもそも「在庫削減」がテーマアップされる企業は少なく、超ニッチ分野なので、最後の切り札?として、これは大切にしまい込むことにしました。 

次に②の研修・セミナー講師は、「今」業務として進行形で対応しているので、「これをシニア起業のネタとするのであれば、これに磨きをかけるぞ!」と気持ちが高まりました。 

最後に①。私は管理職になっていろいろと部下指導に悩み、コーチングを学びました。その後CTIにてCPCC(Certified Professional Co-Active Coach)を取得し、それ以来、チーム作りにはコーチングの考え方をいつも意識してきましたので、「是非これをビジネスのコアにしよう!」と決めました。 

テーマを決めてみたものの…

早速、コーチングに特化したビジネス起業クラスに入り、多くのことを学びました。 

コーチングの対象は、今まで対応していたサラリーマン。「サラリーマンをコーチングで元気にする」をテーマに試行錯誤をしましたが、結果としてはあまり芳しくありませんでした。 

その理由は、サラリーマンが受ける研修は会社の人事部門が用意するので、個人がお金を払って受けるものではない、と考える人が多いため。B to C (個人相手のビジネス)としてはマーケットはあまり大きくない、と判断しました。 

しかし、後日コーチングの先輩から、「個人対象のコーチングは顧客獲得に手間がかかる。コーチングを研修のフォローアップの一部として取り込むことで、顧客獲得の手間を省けるのでは」とのアドバイスをもらいました。そこで②の研修の一部にコーチングを取り入れることにして、今も研修として活用しています。 

今回の学び

今回の学びは、 

・自分がやりたいことでも、そこにマーケットが十分にあるとは限らない
・また、それを見極める時間が必要 

私は(たまたまですが)退職5年前から準備を開始しましたが、コーチングをコアビジネスにする試みは一度断念しました。しかし逆に、研修セミナーの一部としての企画に帰ることができたので、無駄な時間ではなかったと思います。 

時間に余裕があると、いろいろなトライができるので、準備時間には余裕を持つことをお勧めします。 

準備したこと②としての研修・セミナーについては別途説明します。 

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