起業の前に私がやったこと
前回の続きです。
プチシニア起業の事前準備としてサラリーマンを対象としたコーチングを準備しましたが、BtoCとしてのコーチングにはあまり手ごたえを得られない状況でした。
ただ、「コーチング自体はビジネス環境で有効だった!」と自信を持って言えるので、こちらは環境とタイミングを待つこととし、別の準備を開始しました。
「開始しました」と書くと、改めて準備をしたように感じられるかもしれません。
前回、「自分の強みはなにですか?」を周りの人に聞いて、
① コーチング(コミュニケーション)分野
② 研修・セミナーの講師(社内勉強会、階層別研修をしていたので)
③ 在庫削減の専門家(この実務担当が長かったです)
と教えてもらったことは書きましたが、その②研修・セミナーの講師について、何をしたのか? についてお伝えします。
講師業を柱にするために
そもそも、私の主な業務は講師業ではありませんでした。
ただ、過去に担当業務の勉強会をしたことがある程度でした。
企業内子会社のコンサル会社の社内講師として、関係会社を中心に、マネジメント研修・階層別研修などをしていました。
自分では「業務としての必要性があったので対応した」という認識でしたが、外部の目(同僚等ですが)からは、強みとして認識してもらっていました。
そこで、改めて講師業をプチシニア起業における一つの柱とするために考えたことは、「今の講師業としての幅を広げること」でした。
広げる(増やす)のは、講師として担当できる領域です。
実際には、
・(複数の)有名研修会社の研修プログラムを研究する
・その中から自分が出来そうなテーマ、今時流に沿っているテーマなどをピックアップ
・さらに関連本を読み、ネット検索して、又はそのテーマの研修に参加する
などを行い、「ネタ」を増やすことをし続けました。
気持ちとしては定年後のプチシニア起業の準備ですが、(当時)サラリーマンとしては、お客様の潜在ニーズを先読みした資料作りとして、堂々と(かなり真面目に)対応しました。
自分の強み(と周囲から教えてもらいましたが)ですので、始めるとかなりのペースで資料を作成することができました。
その後、その資料を持ってお客様を周り営業をしましたが、いくつかは採用していただき、採用してもらえなくても、新しいお客様のニーズを聞くことで、さらに新たな「ネタ」の資料作成を進めることができました。
今回の気付き
このように書くと、「定年前に、定年後の準備をしていたのですか?」と聞かれますが、答えは「はい」です。
でも、当時は業務として講師をしていましたし、その対応領域を広げるという理由での資料作成は全く問題はなく、かつその結果収益が増加したので、会社にとっても自分にとってもプラスであった、と理解しています。
ただ、サラリーマンとして作成した資料の帰属は会社なので、そのまま同じ資料を自分の定年後のプチシニア起業には使用できません。しかし、一度資料作成した経験があれば、それを最新版に作り変えることは容易であり、講師業を起業後の一つの柱にすることには大変役立ちました。
ここでの気づきは、
①自分の得意分野をプチシニア起業における収益の柱とする
②得意分野であれば、それに時間を費やしても、気力と興味が継続できる
③得意(好き)であれば、多少の問題を乗り切れる「気持ち」をもつことができる
などです。プチシニア起業のご参考になれば幸いです。
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