完璧主義をやめて部下との人間関係を楽にするには?
2019年10月15日 VOL.76
多様化人財対応の専門家 谷口彰です。
先日、お客様より、
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部下の指導に時間と情熱を費やしてきたけど、ちょっと燃え尽き症候群発生!
どうして私の指示どおりに仕事をしないのか?
もう疲れてきました・・
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とのご相談メールをいただきました。
年代、性格、価値観・人生感の違いは、リーダー・経営者の方にとっては、部下の指導における大きな負担となる場合がありますね
今日のテーマは「部下指導にどこまで情熱をかけるか?」です
完璧主義は「部下の成長」と「上司との人間関係」を
作り上げるか?
私は、ご相談メールに対して、
部下指導は『自分の情熱を維持できる範囲で対応すべき』、とお答えしました。
「情熱を維持できる範囲」とは、明確な定義ではありませんが、それは個人で感じる情熱MAXのちょっと手前(さらにわかり難い?)が限界だと思います。
ご相談されたお客様は、細部にも拘りを持つ、自称「完璧主義」の方です。
仕事は自分のイメ―ジした成果ではないと、すっきりしない(気持ちが悪い)ので、とことんやり続ける、とよく言われています。
部下指導も同様に完璧に指導する、と決めています。
部下も色々なタイプが居ます。
私の記憶では、おっとり・まあまあ、頑張り、完璧、絶対完璧などいろいろな部下とのお付き合いがありました。
自分のタイプを押し付けても決して良い結果は出ないので、相手に程度合わせる必要があります。
自分のやり方(特に今回の例は「完璧主義」ですが)を押し付ければ、相手は腰が引けて逃げるようになるので、指導側としてはますますイライラが募り、結果的に双方の関係性が悪化する要員となります。
部下指導に完璧を求めない
部下指導を含めて、全てが完璧に終わったら、さぞ気持ちがいいだろう~ と思います。
しかし日々完璧は状態を作り、維持し続けることは大変です。
私は少々ダラダラ系ですが、でも(仕事以外ですが)必ずやり続けていることがあります。
それは朝のエクササイズです。
完璧の状態は、ジョギング30分、ヨガ45分、体幹系15分 合計90分ですが、残念ながら週末以外ほぼ時間がありません。
また出張などで早朝出発する場合もあります。
でも何かやります。忙しい時は、スクワット50回(ほぼ1分程度)は最低行い、
「よし、完璧ではないが、今日も少しは実績の積み重ねが出来た!」
と自己満足しています。
仕事でも同じで、日々完璧を求めることは素晴らしい事ですが、急な会議・外出・トラブルなど日々予定外のことが発生します。
でも、なにかは一つ行う! と決めていれば、その一つを行う事で、自分のメンタルストレスが少なくなります。
あ~ 今日も何もできなかったな~(完璧主義者の声)
あ~ 今日はこれが出来たから、明日も継続しよう!(ダラダラ系の声)
部下指導の場合は1日で終わるものではありません。最低でも3か月、長ければ数年一緒に働くことが多いので、中長期的は視野で、部下指導をするかを考えていくべきです。
部下との面談を予定していたが、実施する時間が無くても、最低でも立ち話として、「あの件は順調?」とか「あの資料の分析はわかりやすかったよ」など一言をかけ続けることで、部下との関係性は深まり、その後の指導に深みが生まれてきます。
この必ず最低一つでも声がけはできるのではないでしょうか!!
一瞬の積み重ねが後で信頼関係の基盤になります。
変えられない場合は完璧主義を捨てて楽になる。
部下を指導することはもちろん重要ですが、部下のキャラや価値観を変えることは困難です。
リーダー・経営者の方は、とかく相手を指導で「出来る社員に変えるんだ」と熱い熱意を持たれているでしょうが、相手は、指導の趣旨は理解しても、キャラや価値観を変えることは困難です。
その場合は、あっさりと、「変えられないものは受け入れる」という柔軟な気持ちが重要です。もしお互いに意地をはり続けると、最悪、相手との関係性が壊れて信頼性がゼロに落ちる場合があります。
この状態は絶対に避けなければなりません。社内で、信頼性がゼロほど辛いものはありませんから・・
リーダー・経営者の皆さん、もし完璧主義を求めているのであれば、ちょっと立ち止まり、部下の表情が活き活きしているか? 確認してみましょう。
そもそも部下指導の目的は完璧に指導をすることではなく、部下が活き活きと仕事ができる環境作り為の指導ですから、
今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。
良い一日でありますように!
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