インド人の人材派遣(特定技能)を始めたきっかけ
【シリーズ②】特定技能でインド人自動車整備メカニックの日本就業へのいきさつをお伝えします。
Kさんとの出会いが、インド人の人材派遣を始めるきっかけでした。この記事では、Kさんとの出会いと今までの経緯について紹介します。私が自動車会社でシステムを開発していた時、SASの営業責任者Kさんに支えられ、その縁で彼の新ビジネスに参加。特定技能制度を活用し、現在は自動車整備分野で成功を収めています。今後はKさんと協力して他の分野にも人材派遣を拡大していく計画です。
Kさんとの出会い: ピンチがご縁に
インド人の人材派遣を始めるきっかけは、Kさんとの出会いです。
2003年頃に私が自動車会社のアフターサービス部門のシステム開発を担当した際、大量のSKU(アイテム数)の処理に苦慮したことがありました。その時、SAS(計算処理スピードが速いハードウェア)を持っている会社の営業責任者であるKさんに大変お世話になりました。これがお付き合いの始まりです。
システム開発終了後も、数年に一度お会いして、当時のシステム開発メンバーと会食会をするなどして関係は継続していました。
Kさんからの提案: 人材派遣へ
私が2度目のインド駐在の際、Kさんよりご連絡をいただきました。
「今度出張をするので、デリーで会いましょう」とのこと。
その際に、新しいKさんのビジネス、特にインド関連の高度人材派遣(主にIT技術者)についてお話を聞き、 「早く会社を辞めて、一緒に仕事をしましょう」と冗談をお聞きしていました。
私の会社(定年)退職後にKさんに連絡した折には、鰻をごちそうしてもらいました。
そのときに、Kさんが推進されている高度人材派遣に加えて「ワーカーレベルの人材派遣を始めたいので、一緒にやりませんか?」とお話をいただき、現在に至ります。
人材派遣: 現状と今後について
人材派遣では、
・技能実習生
・特定技能
という2つのタイプがありますが、今回のインド人の人材派遣は「特定技能」制度を活用しています。
技能実習生制度の趣旨は「日本で技能を学び、母国でその技術を使って経済発展に役立ってください」ということ。
日本語のレベルN4(ひらがな、カタカナが読めて、日常会話ができる)を求めますが、テストを受ける必要はありません。また応募する職種に対する事前知識を確認するテストはありません。
特定技能は、国内産業における人材確保を目的とします。よって一定の専門性が必要となり、特定技能の業種別テスト、日本語N4のテスト合格が、在留許可の大前提となっています。
ですから受入れ企業としては、特定技能の方が、業務を教える際に、前提知識と経験があるので、業務指導の期間の短縮が可能となります。
現在、特定技能の自動車整備領域の人材派遣を行っておりますが、対象のインド人2名は共に整備専門学校を卒業し、地元の自動車会社で3~5年の実務経験を持っています。
インド人2名を受け入れた企業さんの受入れ責任者からは、「日本語でのコミュニケーションが取れ、整備技術も一般的な事はほぼ理解している」と評価はまずまずです。
今後は、Kさんと自動車整備以外の領域にも派遣業を拡大する予定です。