インド人2名の(特定技能)採用経緯:技能実習生から特定技能へ

【シリーズ④】特定技能でインド人自動車整備メカニックの日本就業へのいきさつをお伝えします。  
 

この記事では、岩手県で技能実習生として勤務していたインド人2名が、埼玉県の企業に採用されるまでの経緯について述べています。彼らと面談する際に「我々が当初不安に感じていたこと」や、「彼らが我々に対して不安に感じていたこと」等をどのように解消していったか? をお伝えします。 

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Zoomでの初回面談とS社様への紹介 

岩手県で住宅機器製造会社にて技能実習生として勤務しているインド人2名が、すでに日本語検定N4と特定技能:自動車整備の試験に合格済と聞いて、早速ZOOMで面談をしました。 

面談と言っても、特定技能に関する2つのテストには合格済なので、 

  1. 日本語レベル(N4)でどの程度の日常会話ができるのか? 
  1. いつ今の業務が終わり、移動日は何時か? 
  1. こちらが提示する給与・福利厚生の概略説明に納得してもらえるか? 

等が気になっていたのです。

私自身はN4=ひらがな・カナカナが読めて、日常会話ができる、と理解はしていましたが、実際にN4合格者と会話をしたことがありませんでした。ZOOM越しにインド人の顔を見ながら日本語で会話をするという体験は初めてで、新鮮でした。 かつ、15分程度の雑談をしましたが、十分に意思疎通はできました。 

技術面は、3年から5年のインドでの実務経験があり特定技能試験に合格しているので、特にチェックはしませんでした。 

日本語での初回面談が終了後、埼玉県S社様の幹部の方ともZOOM面談を行いましたが、(私の感想と同じで)「彼らの日本語は想像以上に上手くて、日常会話は問題ないですね」とのコメントをもらいました。 

*日本語テストN4のレベルは「ひらがな・カタカナが読めて日常会話ができる」となっていますが、やはり実際に話してみないと実際の日本語力はわからない、という不安は事実としてあります。 

しかし、実際に会話をしてみると、「ああ、日本語で会話ができた」という安心感が生まれます。 

二人が気にしていたこと

S社から内定をもらいましたので、私は早速、岩手県一関にて二人に採用に関する説明をしました。 

ここでは給与規定と福利厚生について話をしました。 
彼らの関心事項は、給与、残業、有給の3点でした。 

私からは、「給与規定・福利厚生は日本人と同じです。既存の規定集にインド人も適用するようにしてもらったので、日本人と同等規定を二人に適用します」と伝えました。 

この点は、埼玉県S社様にもご理解をいただき、特定技能の制度にのっとり、日本人と同等給与規定を適用していただきました。

給与額・報酬水準は政府で定められている? 

外国人に関する給与額・報酬水準は、具体的な金額が政府で定められているわけではありません。しかし、特定技能外国人に対する報酬の額については、外国人であるという理由で不当に低くなることがあってはならず、同等程度の技能等を有する日本人と同等かもしくはそれ以外の待遇である必要があると定められています。 

国籍に関係なく同水準の報酬を支払うことは、非常に大切なことですよね。日本人の給与を定めるのと同じ基準をもとに、正当な金額が設定されていることが重要になります。

https://musubee.co.jp/blog/salarylevel/

この点はとても重要で、インド人との信頼関係を築く際、「搾取」という概念は全くなく、「日本人と同等」に働いてもらうために、S社様の受入れ体制を整備した、と強調しました。 

残業はありますか? 仕事に慣れたら日本人と同じように残業をお願いします。 
来年の給与はアップする? 日本人給与が上がれば、インド人給与もあがります。給与規定は日本人、インド人も同じですから。 
有給発生は? 日本人と同じです。 
インドに帰国する際に、有給以上に休んだら、そこは特別に認めてくれますか?  日本人と同じに欠勤扱いとなり、給与カットの対象となります。 

など、すべて日本人・インド人は同等であることを強調して説明をしました。 

また、日本人と同等であることで、細かい理由説明が不要となります。 
例えば「日本人と同じ業務をしているのに、なぜ給与差があるのか?」 「有給発生が日本人より少ないのはなぜか?」 などの質問には、「日本人と同じです」と説明するだけで、ほぼ納得してくれています。 

そしてすべての質問に回答して納得してもらった後に、雇用契約書にサインをもらいました。

これがインド人2名を特定技能として採用した経緯とエピソードです。 

お祝いの席での話

サイン後に、お祝いをしましょうということで、一関駅前の居酒屋に行きました。 

インド人の紹介をすると 

  1. ムニヤ(マドライ・Madurai出身、ヒンズー教徒) 
  1. プラディープ(カンニャクマリ・Kanyakumari出身、  キリスト教) 

二人とも南インド出身ですが、出身地区が異なるため、「料理の味付けが違う」と言っています。 

彼らは自炊をしますが、プラディープが作る料理には、ココナッツミルクが入ります。この味をムニヤは好きでなく、ムニヤが料理を作る際は、ココナッツミルクを入れないので、プラディープは不満とのこと。 

二人の出身地は、(日本的表現では「南インド」ですが)約250キロ離れており、東京・浜松間に相当します。 
であれば、地方における料理の味付けが変わることはありますね。 

さて、一関の居酒屋(洋風)で何を食べたか? ですが、ムニヤはヒンズー教徒なので牛肉は食べない、豚肉もじんましんがでるのでNG、鶏しか食べない、とのこと。かつアルコールは飲まない。 

プラディープは何でも食べられて、お酒も飲みます、との自己申告でした。 

彼らが注文したものは 

 ・鳥のから揚げ 
 ・パスタ 
 ・ピザ 

であり、和風のものは食べませんでした。 

おにぎりを勧めましたが、日本のお米はあまりおいしくない(インドはバスティマ米)と感じる、とのことでした。 

日本の鶏唐揚げは美味しい!と言いますが、これは単に肉質だと理解しています。日本で食べる鶏は(インドの鶏に比べて)肉付きがよく、やわらかくて旨いことは確かです。 

彼らの一関での稼働最終日は8月25日。
26日に新幹線で大宮まで来るとのことでしたので、大宮駅での再会を約束して、私は一関から埼玉県に帰りました。 

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