同じ「南インド出身」? いえいえ、嗜好の違いがありました ~インド人特定技能生 自炊状況~

【シリーズ⑧】特定技能でインド人自動車整備メカニックの日本就業へのいきさつをお伝えします。 

特定技能のインド人。二人の嗜好の違いが分かりました。 

2023年10月からインド人2名が特定技能・自動車整備で埼玉県狭山市のトラック整備工場で働いています。 
私は、特定技能支援機構として二人のお世話をしています(自称:お世話係)。 

二人とも南インド出身ですが、一人はマドゥライ(Madurai )出身です。 

マドゥライ は、インドのタミル・ナードゥ州にある都市で、人口は約102万人です。マドゥライは、古代から栄えた都市で、多くの文化遺産を抱えています。その中でも、16世紀から17世紀にかけて、マドライ・ナーヤカ朝によって完成したミーナークシ寺院は、象徴的な存在となっています。マドゥライの気候は、乾燥した熱帯サバナ気候で、年平均気温は29℃、年降水量は894ミリメートルです。

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もう一人は、カンニヤークマリ(Kanyakumari)出身。 

カンニヤークマリは、インド南部のタミル・ナードゥ州にある町で、インド大陸部の最南端に位置しています。この町には、女神カンニヤークマリを祀る寺院があり、巡礼地として知られています。カンニヤークマリは、古代から栄えた町で、多くの文化遺産を抱えています。

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私は二人は南インド出身と理解していますが、彼らは(南インドで括ることに大きなこだわりはありませんが)いろいろな違いがあることを説明してくれます。 

南インド、地域によって個性がある:マドゥライとカンニヤークマリ

・マドゥライは内地で暑いそうですが、カンニヤークマリは海岸沿いで涼しいそうです。

・それぞれに有名なヒンズー寺院がありますが、二人は敢えて「どちらが素晴らしい寺院か」を言いません(二人とも「地元のヒンズー寺院が最高!」と信じています) 。

・彼らの部屋に行くと、飲み物を出してくれます。 

いつもはチャイ(煮だした紅茶にお砂糖と牛乳を入れる)を出してくれますが、牛乳の用意がないと、「ココアのような飲み物」を出してくれます。 
しかし、マドゥライ地区では「Horlicks」というドリンクが一般的で、カンニヤークマリでは「Boost」というドリンクが一般的だとのこと。


どちらも、日本の「ミロ」と同じ味なので、「どちらも旨い!」と答えると、「敢えていうならどちらが美味しい?」と私を使って地区自慢の優劣をつけたいようです。 

が、それには乗らずに、「どちらも旨い」を言い続けています。 

・もう一つの味違いですが、「ココナッツオイル」を入れるか入れないか、は二人がいつも言っていることです。 

彼らは3食(基本)自炊をしていて、二人が交互に料理当番をしています。
マドゥライ出身の味はココナッツオイルなし、そしてカンニヤークマリ出身はココナッツオイルあり、です。 
南インド料理にはココナッツオイルが入っているな~との印象ですが、それは違うようです。 

知らないだけで意外と違う、地域の個性

改めて、マドゥライとカンニヤークマリの距離を調べると約250キロ(陸路)です。日本ですと東京から浜松、または東京から郡山です。 

であれば、食文化に違いが出ますね。 

インドの小さい地図を見ながら、大きく「南インド」を見ていましたが、それぞれに文化と味があることを改めて二人から教えてもらいました。 

その昔、インドにはマハラジャというその地区を統治する王様が居ました。それぞれが独自の文化、言語、通貨を持っていたので、今でもその名残があります。 

という事実は知っていましたが、それで二人の話がやっとかみ合いました…。 

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