報連相 まだ部下が机まで来るのを待っているのですか?

2019年9月1日 Vol.64

何人もの管理職の方から、「最近の若い部下は報連相を知らない・しない」との不満を聞きます。


報連相はサラリーマンの基本!と言われており、どうやって若い部下に報連相を教え込むか? 悩まれています。


今日のテーマは「報連相は誰がやるの?」です。

多様化人財専門家の谷口彰です。

報連相!まだ私が若かった頃・・日々やりました。先輩が日々上司に報告していたので、私は先輩に報連相していました。


最近は部下から報連相はありませんね。でも今は全く困っていません。


なぜなら

報連相は上司がやるもの


と思っているからです。

それにはいくつかの理由があります。


部下とコミュニケーションをとる時間を持つ


今の若手社員はデジタルネイティブと呼ばれる、デジタル派です。私のようなアナログ派とは全く違い、デジタルを使いこなしています。


ですから業務報告もあっという間にワードで作り、サッとメールしてきます。そのメールを読んでから、メールで返事をして・・・全く若手部下と話す機会がありません。


ですからコミュニケーションをとる時間として報連相を敢えて部下の机まで聞きに行くようにしています。


若手部下が報連相を作成する前に、部下の机に言って、「あれ、教えてくれる?」と近くの空机から椅子を持ってきて、部下の机で話を聞きます。


また、そうやって部下の机でのやり取りをしていると、部下が資料をどう整理しているか? 机の上・中はきれいがどうか?がよくわかります(部下のキャラがわかります)


さらに、私の質問傾向やツボを若手社員の近くの社員にも聞いてもらって理解してもらい、次の報連相の機会の準備をしてもらいたく思っています。

部下はいつどのタイミングで報連相をしたらよいのか? を迷っている


部下の机で資料を見せてもらうと、ほぼ完成しています。


内容を聞くと、(まあまあ)理解しており、受け答えもしっかりしています。

 


で、資料も内容把握もしっかりしているね! というと、部下から・・すいません、報告に行こうと思っていたのですが、なかなかタイミングが掴めなくて、遅れてしまいました、との事。


つまり私がまだ遠い存在で、気楽に話せる間柄になっていなかったのか・・と少々がっかりしつつ、いつでも来てよ。すぐ話聴くから!というと、ホッとした顔をしています。


人間関係・信頼関係はすぐにはできないものだな~と実感しました。

自分の時間をコントロールする


例えば部下が10人いれば、10人からの報連相を聞きますが、その時間は基本、部下が報告できる資料が揃った時点となるので、時間がマチマチとなります。


また、相談・報告の為に部下が私の机に来た際、基本的には断らずに話を聞くようにしているので・・


その結果、こちらの都合は気にせずに、自分の都合で報連相が始まります。報連相はしっかりとやるように! とおもっています。


だから時間は相手にあわせるようにしていると、自分の作業が滞るので、自分の都合で部下に報連相を求めに行くことは、自分の時間をコントロールできることになります。


でも部下にしてみれば、午後に報連相予定だったのに、今からかよ・・と思っているでしょうが。


たかが報連相、されど報連相


報連相がないな! と思い部下のところに聞きに行けば、資料はそろっている。


でも報連相に来ないのは、いつ行けばよいのか? と報連相のタイミングをとれずにいる部下。


人財と価値観は多様化しています。ですから、昔(昭和の時代)のように机で上司が報告を待っていても、部下からは近寄らず、メールで済ます時代です。


だからと言って、部下から嫌われている訳ではありません。部下は報告するタイミングを中っていますが、デジタルネイティブの彼らは、対面で話すことに慣れておらず・・


だから敢えて上司が報連相を求めて、部下の周りをウロウロすることが、大切な上司の仕事となります。

報連相にはオヒタシが必用

報連相に合わせるのがオヒタシ

オ:怒らない

ヒ:否定しない

タ:助ける

シ:支持する


というネタをネットで見つけました。


という事は、世間一般で行われている報連相に対し、部下はオヒタシください!とおねがいしているのです。


上司はそんなことないよ!と強く否定するでしょうが、世間の評価は大きく異なります。という事を肝に銘じて・・



今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。
良い一日でありますように!

 

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