部下を褒めるとダメになる
2019年9月25日 Vol.70
多様化人財対応の専門家 谷口彰です。
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「私は褒められて伸びるタイプなのでよろしくお願いします」という新人が居ます。
注意すると・・「私は褒められて伸びるタイプなので・・」と、
注意された内容よりも、私が注意した行為について思いやりがない、と言われます。
私の感覚が今の新人社員には全く受け入れられないのでしょうか?
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という内容メールを
食品メーカにお勤めのTさんから相談メールをいただきました。
今日のテーマは「褒めるだけで社員は伸びるのか? ダメになるのか?」です。
Tさんへの返事として
実社会では褒めることだけでは済まされず、反対に注意・叱ることもあります(その方法には議論の余地はありますが)
褒めてください、という言葉は、私には「叱らないでください」と失敗等をした際の予防線を張っているとしか思えません。
部下の実績に対して叱る、感謝する、褒める が生まれてくるので、それを褒めるだけにしてください、などとは到底できないお願いです。
とお答えしました。
上司は部下を褒めることが仕事か?
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業績を上げたときは感謝の気持ちを伝える
業績が上がらないときは、何が問題か? をお互いに話し合い打開策を練る
何か失敗したときは、原因を見極め、適切な処置・改善をすることで、再発防止する
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なので、私は意識的に褒めることはしていないです。
褒める言葉として、「素晴らしい」「よくがんばった」などの言葉が挙げられますが、実際の場面では、その言葉だけであれば、それは単なる「おだてる」言葉です。
私が実際の現場で使う言葉は、下記のような例です。
上司は部下を褒める際、その理由は明確か?
「今回のプレゼンは、○○の資料が分かりやすくて、素晴らしい」
「短期間でこれだけの資料を完成させたことに対して、本部長は、「○○さんはよくがんばったね」と褒めてたよ」 などと、
具体的に何に対して「褒めているのか」を明確にしない限り、本当に褒めていることになりませんね!
などと使われますが、それはあくまで事実に対する気持ちとして表すもので、決して「褒めよう」と意識して発している言葉ではありません。
業務が出来る、出来ないに関わらず、どのように褒めればよいのでしょうか?
人間は痛みを感じて、初めて変化をしよう、と決心する
「褒め言葉」をもらいつつ、居心地の良いコンフォートゾーンに居つづけるのであれば、その部下はダメになります(当然部下自身には変化なく、新入社員のまま年齢を重ねるだけです)
リーダー、経営者の皆さん。もし部下の成長を本当に願うのであれば、事実に基づき状況に合わせたアドバイス(含む叱り、褒める)を伝え続けることが大切です。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。
良い一日でありますように!
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