若手社員を上司がどうあつかうべきか? の3箇条
こんにちは! 部下とのお悩み解決専門家、谷口彰です。
先日商社の部長Sさんとお話していた際、Sさんは20歳後半の部下の行動に理解ができなかったそうです。
急ぎの資料作成業務があったので、その部下に依頼したのですが、いつまでたっても報告に来ない。
まだ出来ていないのか? とその社員に目を向けると、もう終わったようにも見えるし、ぶらぶらしている様にも見える。
どうなのか? と思い、その社員を呼ぶと、「はい、ご依頼の資料はできています。」との報告がありました。
なぜ資料が出来たら、すぐ持ってこないのか? と問うと
「部長がお忙しそうだったので、資料をお持ちするタイミングを見計らってました」との事。
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急ぎで依頼した資料なんだから、できたらすぐ持ってきてよ・・
持ってきて、と言わないと持って来れないのか・・・
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今日のテーマは「理解困難な若手社員と働く」です。
今回は、若手社員が苦手な方ために、若手社員の取説3箇条お伝えします
① 若手社員は上司との話し方を理解していない
Sさんは、この件を同僚に話したところ、同僚にも同様のケースがあったそうです。
“なんでこのようなことが起きるのか?” を同僚と話していた際に、ある「推測」が見つかったそうです。
若手社員のコミュニケーションの基本SNSで済ませ、音声電話はほとんど使わない。
また、同年代との付き合いが主で、年上、先輩との会話に慣れていないのではないか、という点です。
Sさんも同僚の方もちょうど20歳前半のお子さんが居られ、お二人ともお子さんのSNSの使い方に興味と違和感(電話で話さないという点)をお持ちだったそうです。
まさか、会社で上司への資料完成をラインで伝えることはできず、“どうやって伝えようか”、戸惑いがあったのかもしれない、というのがSさんの推測です。
それを聞いて、なるほどな~と思いました。私も娘が同じ状態なので・・
② 若手社員に、敢えて上司の仕事の方法を伝える。
もし年齢差、職位の差などが、コミュニケーションを阻害して、結局待っている資料が届かないのであれば、それらを若手社員に明確にしない限り、同様な事件がまた起きる可能性が高いです。
そこで、Sさんは若手社員を呼び出し、依頼した資料をどのタイミングでどのように提出してもらいたいかを伝えました。
「依頼した資料は、対応し終えたらすぐ私の机の上においてください。
私に直接手渡しする必要はありません。
気になるのであれば、付箋を貼って、メモをつけて下さい。」
簡単な内容の指示であったため、部下は急にホッとした顔をしたそうです。
若手部下曰く、部長が不在の際、お忙しそうに見える際、どう対応すればよいか分からず、Sさんの机の周りをぐるぐる回りながら、資料提出するタイミングを見計らっていたとの事。
Sさんにとっては小さなことでも、若手社員には、ちょっとした「悩みのもと」だたのかもしれません。
このようなお話を聞く際は、双方が歩み寄りながら、このようなコミュニケーションをとり続けることが大事だな~とつくづくと思いました。
③ 若手社員を理解することができれば、戦力になり得る。
Sさんは、その若手社員とゆっくりと話したことがなかったそうですが、今回の件で話す機会が増えたそうです。
その若手社員は外見的には、あまりやる気が見えないな~と感じていましたが、実はキャリア志向があり、色々な仕事を覚えて他も部門を経験したい等、とても積極的に仕事に取り組む姿勢を持っていたとの事です。
上司はとかく第一印象で、スタッフの評価をしがちです。Sさんのように会話する機会を作るようにすれば、若手の意欲をかなり引き出すことが出来るのではないかと強く思いました。
最後に
管理職、経営者の皆さん、
多くの部下を抱えていること、と思います。
しかし、部下各々は個性があり、それをきちんと理解し、その個性・関心・価値観が十分に発揮できる環境を作り上げることが重要です。