扱いにくい「年上部下」への対処法はこれ!
こんにちは! 部下とのお悩み解決専門家、谷口彰です。
年金支給時期の関係から、定年の延長などが行われ、年上の部下の割合が増えつつありますね。
最近のご相談内容で多いのが、
「年上部下を持ちましたが、どう対応すればよいのでしょうか?」というものです。
- 昨日まで上司だった方が、今日から部下になったが、どう声をかければいいのか?
どんな仕事をおねがいすればいいのか? - こちらは気を使うが、本人もやりにくそうに座っている。
この状況があと数年続くと思うと、胃がいたくなる。 - いつもYoutubeしかみていないので、仕事をお願いすると、「それは私の仕事ですか?」と暗に私の依頼を断るようなことを言う。
- 定時退社、有休取得100%・・
今までバリバリ働く上司だったのに、なにが変わってしまったんだろうか・・
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昔からお世話になっている先輩が部下になっても、何をどうお願いすればよいのか?
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今回は年上部下との良好な関係を築き、ご自身のストレスを軽減させる方法をお伝えします。
年上部下の最大の特徴は”長年の経験に基づいた知恵を持っている”という点です。
それをどう仕事に発揮してもらうか?がポイントとなります。
目次
なぜ年上の部下は厄介なのか?
今まで上司、先輩として接してきた方が、ある日を境に突然あなたの部下となります。
これはとても衝撃的は出来事ですが、実際の組織では日々発生しています。
特に近年は年金支給の時期が遅くなり、働き続ける先輩方は多くなりました。
そんな年上部下が同じ部署に居たら、”はっきり言って厄介”です。
何故厄介なのか?
- 若い管理職が今までの上司が部下となり、萎縮してしまう。
- 年上部下がため口で少々横柄な態度を取られると、「ああ~どう対応すればいいのか? 」と憂鬱になる。
- 「もう私は役職終わりましたから」と言って、仕事を熱心に行わない。
などが主な理由だと考えられます
年上の部下は日々どんな思いでいるのか?
何人もの「年上部下」のお話を聞きましたが、彼らの不満は
- 毎日が暇である。上司(元部下)は私に1人分の仕事を与えてくれない。
私に遠慮しているのだろうか?
- 仕事がなく時間が余る。
毎日忙しかった日々が、急に暇となり生活・仕事のペースが掴めない。
- 今までは多くのスタッフが報告・相談に来たが、今は誰も来ない。
- ちょっと寂しいが、立場が変わったのでしょうがない・・
- 今の上司(元部下)のマネージメントを見ていると、いくつかアドバイスをしたくなる。
けれど頼まれても居ないのに アドバイスをすると、煙たがられるだろうな・・
など、仕事がない、話相手がいない等が主な理由です。
年上の部下の特徴はなにか?
年上部下は人生の先輩ですから、業務内容はもちろん、過去のトラブルなども多く経験されています。さらに、上層部との人間関係もあります。
最近まで管理職として第一線に立っていたので、体力・気力的にもまだまだ有り余っているはずです。
斜に構えて、俺は終わった人間だから・・のような態度をしていても、実はまだまだ仕事をしたいと本心では思っています。
年上の部下を活用するには?
このような職場の生き字引のような方を放置しておくのは勿体ないです。
是非とも、年上部下を上手に活用して、業績アップ、そして上司であるあなたのストレスを軽減していきましょう。
以下、年上部下の活用の為にいくつかの対処方法をご紹介します。
人生の先輩として対応する。
業務指示を依頼する際は
「○○さん、△△をお願いします。」
「○○さん、□◇の対応を月曜日までにお願いします。」
などと、先輩として対応をする。
出番を作る
業務知識と経験はその部署で一番持っているはずなので、新規業務や過去にトラブルが多かった業務について
先輩としてアドバイスをもらえる「出番」を敢えて作る。
例えば
「今度部内で、○○業務のキックオフのイベントをしますが、4年前に同様の業務を経験されているので、是非その時のトラブルと実際の解決方法を簡潔に説明を15分程度でお願いします。」
と、先輩として対応しながら「出番」を作れるといいですね。
アドバイスをもらう
管理職は業務の遂行サポートとリスク対応等を行いますが、時間と手間がかかります。
そこで、先輩である(年上部下)を活用して、知恵を拝借することもお勧めします。
私は以前、週2回程度、「○○さん、ちょっとお時間いただけますか?」
と年上部下の方に会議室に来てもらい、現在の業務を簡単に説明し、注意すべき点を先輩視点で教えていただきました。
相談することで、いくつか自分では気づかない非常に示唆に富んだアドバイスをいただけました。
その際は、全く遠慮せずに、「アドバイスありがとうございます。パクります」と言いました。
以前勤めていた会社では、プロジェクトなどの大きな施策進捗に関する評価会の際は、最終準備の時に、先輩(年上部下)に同席してもらい、評価者の○○専務の指摘ポイントの傾向と対策をアドバイスしてもらい、評価会を乗り切った記憶があります。
先輩に、「アドバイスありがとうございました。無事に施策進捗の評価会終了です!」と報告したところ、
「よかったね、またいつでも聴いてください!」と嬉しそうな顔で返事をもらいました。
アドバイスはあくまでもアドバイス。決定するのは、その部署の責任者の管理職なのです。ですから先輩のアドバイスを100%鵜呑みにする必要はありません。
きちんと注意する
先輩であっても、あなたの部下です。よって、ルール違反については、きちんと注意をします。
ここで注意をせずに黙認すると、その後もルール違反を続けられ、組織内のモラルが下がる場合があります。
上司として、言うべきことはしっかり伝え、組織を正しい状態に保つことは大切です。
ため口、偉そう は多少目をつぶる
先輩なので、たまに昔の癖で、ため口や偉そうな態度をとる場合があるかもしれません。ある程度は目をつむりましょう。
しかし度重なるようであれば、きちんと注意することは大切です。
最後に
「年上部下=厄介な人」という方程式がありますが、それを
「年上部下=知識経験があり、活用すべき社員」と認識してみて下さい。皆さんのアドバイザー、サポーターとして頼もしい存在になります。
まだまだ気力も体力もありますので、多少のことではへこたれないと思います。
先輩としてお付き合いしつつ、業務では皆さんを側面サポート役と位置付けて一緒に働くことで、年上部下も管理職の皆さんもよりストレスフリーな時間を持てるようになると思います。
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