ワークライフバランスとは何をどのようにバランスさせればよいのか?
2019年8月13日 Vol.055
働き方改革・ワークライフバランをが政府・会社主導での進められていますが、その取り組み・実現はどうでしょうか?
日々充実したバランス生活を送っていますか?
業務の効率化無しに、突然残業カット・強制帰宅・よって仕事終わらず という悪循環にはまってご苦労されていませんか?
また中国では996問題(9時から9時までの12時間労働を、週に6日業務すること)事が問題になっています。
しかし中国の著名経営者たちが出した、「若いうちはがむしゃらに仕事に打ち込むことも必要だ」といった趣旨の「996擁護論」が大炎上中のようです。
ワークライフバランスのあるべき姿を考えてみました。
今日のテーマは「ワークライフバランスへの取り組み・実現」についてです。
中国における996問題とは?
中国で「996問題」が注目を浴びています。「996」とは「朝9時から夜9時まで、週に6日間働く」の意味です。
高い経済成長は中国人自らが働きつめ、その成果で今の中国経済がありますが、若者は、その働きづめ「996」は本当に必要なのか? という本質を問いています。
それに対して、ジャック・マー(馬雲・アリババグループの総帥)などは、過去の自らの成功体験をもとに、「若いうちはがむしゃらに仕事に打ち込むことも必要だ」との「996擁護論」を主張すると、批判が殺到し、いまは大炎上状態、との事。
インターネット時代前であれば、父をみて、成功者の伝記をよみ・・でしたが、今は瞬時に世界のどこで何が起きているか、が分かる時代。
中国の996はすでに働き方をグローバル標準にあわせようとしている中国の若者にはとても古臭く感じたのでしょう
今はグローバル視点で、ワークライフバランスの時代なんだ、と中国の多くの若者が認識し始め、さらには今の時代に滅私奉公は出来なくなっている、ということです。
ですから中国のリーダー・経営者は中国で多様化する人財と価値観に追随できず、古いマネージメントにまだ固執していたのですね。
だからこのブログの中国語版が必用なんだ! と思っています(笑)
日本におけるワークライフバランス(WLB)をどう解釈するか?
残業問題・過労死が問題化され、ワークライフバランスという言葉もかなり一般的になってきました。
ことばの意味は「何か」をイメージしすが、実際は、何と何で、どんなバランスを保つと何がよくなるのでしょうか?
・・ということに疑問を持っている人はいませんか? (私は大いに持っています)
・残業を減らして早く帰るように指示をする(帰れるようにする)
・月の最後の金曜日は「プレミアムフライデー」としてゆっくりとしましょう!
・仕事8時間、プライベート8時間、睡眠8時間の「バランス」が大事!
などいろいろと言われてきましたが、どこにもバランスの定義は語られていません。
私は、「ワークライフバランスとは」 人生を仕事だけでなく、プライベートも充実させて、【充実した・メリハリのある人生】 を送ること、と思います。
【充実した・メリハリのある人生】は個人の価値観によって異なる
ワークライフバランスの実現 ⇒【充実・メリハリ】ですから、個人ごとの「バランス」は個人が考えるべきで、1日でバランス、1週間でバランス、1か月でバランス、1年でバランス・・
そして人生でバランスなど、個々の価値観とどのようはバランスが今最適か? を考えるべきで、答えは皆バラバラです。
それが真の「ワークライフバランス」の実現にむけての基本的な考えであるべきです。
ですから、それを「今日はプレミアムフライデーだから早く仕事を切り上げてリフレッシュしよう!」とか決めつけるこ自体が不自然であり、だから長続きしなかった、と思います。
経理の友人は、月末は忙しく、月初は時間があるから、そこでバランスとるけど、プレミアムフライデーは私に関係ないし、業務都合で全くとれないし・・と言っていたことを思い出します。
私の例では、あるプロジェクトを担当していた際、評価会の前は、ブラック的に長時間の間、 働き、終わると当日と翌日は定時で帰り・・ という日程に合わせてバランスをとっていました。
また、今年前半は仕事のピークなので、残業多く・有休すくなく。でも後半は通常レベルにもどるので残業少なく・有休多く などの調整をしていました。
先輩は朝早く目が覚めるから、とフレックス制を活用して、朝7時から午後4時までの8時間を働き、開店早々の居酒屋でホッピー飲むのが幸せ、と言っていました。
若手は、私は朝弱いんです、とフレックス制の朝10時から午後7時を労働時間としていました。
産休明けの女性は、今は子供中心で時短を選択しているけれど、保育園が見つかったら昔の様にバリバリ働きたい、と言っていました。
つまり、十人十色なので、個々で「どのバランスが一番ストレスが少なく感じるか?」をきちんと定期的にヒアリングをして、かつそれをチーム内で共有化することが大切です。
個々のバランスの相互理解とそれを実現させる相互補助が大切です。
多様化とは、1つの制度であっても、個々の事情に合わせて、解釈を複数の多様案で運営することが大切であり、それが真の個人への尊重と多様化人財対応だと思います。
どんなバランスが一番個々を輝かせ、組織が活性化するか?
それはリーダー・経営者の方が決めるのではなく、部下本人がきめることですね。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。
良い一日でありますように!