多様化時代・人間誰しも一人では生きられない
2019年7月30日 Vol. 046
人財が多様化する時代と「人間誰しも一人では生きられない」は関連あるの?と思われる方がいるかもしれませんが・・・
多様化する社会だからこそ、個々人は自分の個性を大切にし、キラッと光るものを持ち続けることが大切です。
昔からの言葉ですが、「お互い様」 お互いに弱みを補完しながら一緒にやりましょう ですが、それには 「ここは私に頼ってね。そこは頼るから」があるからこそ、自分の強味に磨きをかければいいのです。
今日のテーマは「一人ではない。お互い様の社会にしよう」です。
多様化する人財対応の専門家 谷口彰です
人財の多様化・・と言われていますが、実はかなり以前から人財は多様化していました。ただ、多様化人財が世間で(会社で)認められていたか?というと大きな疑問です。
部下は 男性・年下・滅私奉公 が基本だった昭和・平成前期に育ってきた今のアマネージメント層にとって、多様化⇒異質⇒排除 という流れができていました。
ですから、議論をしよう!といわれ、(それを信じて)本音で議論し・異論を語る人は、気が付くと部門から転出されていました。それが当時の多様化対応です。
目次
キャラクターとパーソナリティの違い
キャラクター: 先天性にある性格等
パーソナリティ:後天的に変化することで出来た性格等
という違いを聞いたことがあります。語源をしらべていませんが、その時はス~っと入ってきたので、記憶しています。
社会にでて、会社でサラリーマン生活をすると、どの会社にも「ご作法」というものがあり(多くは目に見えませんが、皆が従っているもの)それに日々染まっていきます。
キャラを強くだせ、という組織は超クリエイティブな広告代理店の部門であれば可能性はありませんが、ほとんど(私の場合は製造業・物流業)では、(キャラ出ななく、後天性・つまり組織のご作法に沿った)パーソナリティを磨いて、チームの一員となることが求めらます。そして気が付くと、私も組織の立派な一員となっています(笑)
人財多様化時代における個性はどちら?
私は先天性が強い・生まれらがら持っているキャラクターを磨くべき!と信じます。なぜならば、先天性なので自分に無理せず・自然体で自分自身を出すことができ、それが一番省エネ(無理せずに)力を発揮できるからです。
自然に・無理せずとは現代のサラリーマンには憧れの精神状態だと思いますが、今後さらに多様化する人財をマネージメントする時代なので、逆に「多様化」できていない金太郎飴的な社員は、どんな仕事を依頼しても、そこそこの業績は上げてもらえるでしょうが、今後はRPAとかAIにとって代われれる存在になってしまいます
今後、ある一つの業務を日々繰り返す作業は、社員(人間)が行う必要が少なくなると言われております。今後AIに代替えされる仕事トップ50などを見ると、恐ろしくなってきます。
資格が必用な職業でさえ、AIはその代替えができる、とされています。
となると、自分のキャラを磨がき続けることが、最終的には、創造性を高める、ニッチな分野で第一人者になる、などど結果につながります。
ただ、社会の基本的はルール(時間を守りましょうなど)は最低限守らなければなりません。って書くと多様性の否定か・・と言われるかもしれませんが、あくまでも社会にて・会社内での話なので、それが出来なければ、自営業などで自分が社長になることをお勧めします。
え? キャラ立ちすぎて、皆から浮かないか?という心配
もちろん心配はあるでしょうが、まずは自分が好きなことを突き詰めて、何が得意か?を知ることから始めるべきです。
以前(10年位前です)、物静かな部下でしたが、データ処理はとても速かったです。当時はエクセル全盛期で、なんでもデータをエクセルに入力していましたが、それを年間でまとめたり、ある特定の事象をとりだしたり・・というひねりを加えると、とたんに手作業となり時間がかかる、のが(私を含めて周囲では)一般的でした。
でも彼は早いです。事情を聴くと、エクセル関数が好きでいつもマニュアルを読んでいるので・・ 関数を使えばほとんどの処理は簡単にできますよ!
との事。そういえばエクセル関数ってあるよな~程度の知識しかなかった私は、彼を部内でPRして、なにかエクセル処理で時間が掛かったら、彼に聞くように!と指示しました。
その後、物静かだったかれの回りはいつも誰かがエクセル関数の問い合わせで賑わっていました。そして組織は彼のおかげで大きな業務の効率化が達成できました。
大切なのが、だれが何の得意性を持っているか? を個人面談・お茶のみ・立ち話等を含めて情報収集することです!
だからどんどん迷惑をかけて、相互補助・お互い様 を進化させる
今の風潮は、自分で可能な限りの多くの知識とスキルを身に着けて、一人オペレーションでも対応できる、というものがあります。
でもこらからの人材多様化時代において
・自分のできること(得意なこと)を理解する、さらに磨きをかける
・同時に、不得意分野は、躊躇なく誰か(外部を含めて)に依頼する
・お互い様、相互補助の関係性を作る
という事が重要です。
例えば、英文のメールを書く必要があり、自分で書いた。
でも、重要な商談メールなので、確認したい、と思ったら・・
(この時点で、自分の範囲をこえているので)
近くにいる英文メールの達人(帰国子女など)に堂々と確認の依頼をしましょう。 そのような関係性が当たり前の世界を日々作ることが大切です。
どんどん他人の力を借りる「ちょっと迷惑をかける」関係性を作り、それが組織内の相互補助のDNAを作り出す基となります。
リーダー・経営者の役割は?
リーダー・経営者の方々はすべての仕事を自分一人でこなすわけではありません。部下を適材適所に配置し、その部下の仕事ぶりを確認することが事後とですから。
ただ、今までの様に一般的はJR(Job Rotation) だけでは、対応しきれないほど、人財は多様化しています。
個々の人財をどうやって最大限までに伸ばすか? そして組織における重要な戦力化にするか?
それは、個々のキャラを見極めて、個々のストレスが一番少ない状態で実力を発揮してもらうポイントを掴むことです。
一旦そのポイントが掴めれば、お互いにストレスのない日々が待っています。
キャラクターを大切に・最大限に! パーソナリティは最小限に! が多様化する人財対応のキーワードです。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。
よい一日でありますように!