インド人ベジタリアンが日本でマクドナルドを選ぶ理由

インド人の出張サポートと食の課題

先日、私が現在業務サポートしているインドの製造業メーカーから、責任者とスタッフ2名が2週間の出張で来日しました。

羽田到着から帰国前日までの15日間のうち、13日間を共に過ごす間、単なる仕事仲間というよりも、日本滞在のトラベルアドバイザーのような役割を果たしました。

過去に7年ほどインドで仕事をしていたため、「インド人文化」には慣れているつもりでしたが、今回の最大の課題は「食事」でした。

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ベジタリアンの食事制限とは?

今回の出張メンバー2人はベジタリアン(菜食主義)で、肉や魚を一切食べません。
ただし、ベジタリアンにも種類があり、1人は卵を食べますが、もう1人は卵も食べません。宗教的な理由ではなく、個人の考え方によるもので、それぞれのルールが異なります。

日本での食事選択の難しさ

過去に来日経験のあるインド人には、日本の食文化を知ってもらおうと和食に挑戦してもらいました。しかし、ベジタリアンの場合、日本のレストランで完全に肉や魚が入っていない料理を見つけるのは難しいのです。

例えば、一見肉や魚が入っていないように見える「うどん」や「そば」でも、出汁に魚が使われているためNG。また、野菜サラダの上に鰹節が乗っているだけでアウトです。

そのため、今回は和食への挑戦を諦め、すべてインド料理を選ぶことにしました。
東京・長野・大阪と移動しましたが、日本にはインド料理店(ネパール・スリランカ料理店含む)が多くあり、大いに助かりました。

マクドナルドでの意外な解決策

しかし、ある日の昼食時、限られた時間の中でインド料理店に行く余裕がない場面がありました。そこで、インド人の2人は相談し、マクドナルドを選びました。

マクドナルドでは、メニューから特定の材料を除くことが可能です。
例えば、ハンバーガーからパティとソースを抜いてもらい、結果として「バンズ+レタス+マヨネーズ」のシンプルなバーガーに。マヨネーズには卵が含まれていますが、彼らのベジタリアンルールでは問題視されなかった?ため、そのまま食べていました。

なお、マクドナルドでは材料を抜くことはできても、増量することはできません。
例えば「レタス多め」などのリクエストは不可。また、肉を抜いた場合でも、セット価格は変わらず、そのまま適用されるようです。

この方法で、我々は3回マクドナルドを利用しました。
インド人2人はパンとレタス・マヨネーズのみのバーガーを食べ、私は通常のマックチキンセットを注文しました。 もしベジタリアンの方が急いで食事をとる必要がある場合、マクドナルドの「肉抜きカスタマイズ」は有効な選択肢になるでしょう。

インド料理店の選択肢と味の違い

日本にあるインド料理店はインド人から見ても多種多様です。

シェフが北インド出身か南インド出身かによって味が異なりますし、「インド料理店」と言ってもネパール人やスリランカ人のシェフが作る場合もあります。 これは、日本における蕎麦の味が関東と関西で異なるのと同じようなものです。そのため、日本で食べるインド料理は、彼らの出身地(デリー近郊)とは微妙に味付けが違うと感じるようです。

インド人の日本でのビジネス展望

出張中、インド人スタッフが「日本でインド料理店を開くにはいくら必要か?」と聞いてきました。
理由を尋ねると、日本で提供されるインド料理は、彼の地元の味とは異なるため、「いつか本場の味を提供する店を経営してみたい」とのことでした。

インド人との仕事はまだまだ続きますが、今後も彼らをサポートしながら、異文化交流を楽しんでいきたいと思います。

参考:インド駐在記 インド『ベジタリアン』事情

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